熊野三山
俗に蟻の熊野詣とも言いますが、民謡『伊勢音頭』に「伊勢へ七度(ななたび)熊野へ三度(さんど)愛宕様(あたごさま)へは月参り」と歌われているように、多くの人が(三度とは言わずとも)一度は訪れて見たいと思う聖地の一つではないかと思います。
新宮は遠い
公共交通機関を使う場合、和歌山県の新宮駅を拠点にすると便利です。
ただ、とにかく遠い・・。関西からアクセスする場合は、JR天王寺駅から特急くろしおで新宮まで4時間。東京近郊からの場合も、JR品川(もしくは東京 or 新横浜)駅から新幹線と特急南紀を乗り継いでざっと5時間かかります。
関西からアクセス
東京近郊からアクセス
週末のプチ旅行。目指せ年参り
品川(もしくは東京 or 新横浜)駅から朝6時台の新幹線に乗ると、昼前に新宮駅に着きます。新宮駅からバスで熊野那智大社、新宮駅に戻って一泊してバスで熊野本宮大社、新宮駅に戻って徒歩で熊野速玉大社、神倉神社、帰りは新宮駅から17時台の特急南紀、といった純粋な三山巡りであれば、年一ぐらいで週末プチ旅行するのも楽しそう。なにしろ熊野はよみがえりの聖地。定期的な魂の浄化にはぴったりです。
旅費は?
新幹線と特急の往復で30,000円強、ホテルが6,000〜10,000円、バスが10,000円ぐらいとすると、食事を抜いて5万円強になります。他に、品川、新横浜近辺で前泊したり、食事を贅沢にするなどオプションはありますが、6-7万で結構楽しめます。
ホテルは?
ステーションホテル新宮か、ホテルニューパレスあたりがお勧めです。
ステーションホテル新宮は駅からとても近く、だいたい一泊6,000円ぐらいとリーズナブルです。早朝に新宮駅からバスに乗るのにも便利。
ホテルニューパレスは地域でいちばんモダンな感じのホテルです。個人的に好きなマジックピエロという熊野牛バーガーのお店(クレープがメインみたいですが・・)が近いのもポイント。
熊野古道の雰囲気を味わう
プチ旅行だと時間的にあまり余裕はありませんが、熊野といえば熊野古道。短時間で楽しむには以下がオススメです。
発心門王子〜熊野本宮大社
こちらは中辺路でも人気の区間で私のような普段運動をしない人でもハイキング気分で楽しめます。歩行時間は2時間ほど。午前の早い時間であれば、新宮からバスで熊野本宮大社を経由して発心門王子バス停まで行くことができます。プチ旅行では2日目の朝〜がオススメ。
大門坂
熊野那智大社へは新宮駅から最寄りのバス停まで行けますが、少し手前の大門坂バス停で降りると熊野古道を歩くことができます。上り坂で少しきついですが、とても雰囲気が良いです。
新宮駅での楽しみ、徐福寿司
新宮での楽しみの一つは、駅前にある徐福寿司。
名物のさんま寿司で有名ですが、個人的には詰め合わせもおすすめ。
玉子巻き寿司、さんま寿司、いなり寿司、太巻き、昆布寿司など色々楽しめますが、最近では着いた日のお昼と、帰りの特急と必ず2回食べてます。
トンビには要注意!
新宮駅、トンビが旋回しています。実は過去二度襲われたことがあります(笑)
駅前で襲われる
一度は、初めて新宮を訪れた時。駅に着いて外に出たら、タカっぽい鳥が悠然と飛んでるのをチラッと見かけて「あぁ、飛んでるなぁ」と呑気に考えていました。ちょうどお昼時だったので、コンビニでおにぎりを買って駅前のベンチで食べていて、最後の一口ぐらいの時にぼーっと上の空でたたずんでいたところ・・・突然顔の前で「ボンっ」と何かが爆発したような衝撃が。慌てて周りを見回しましたが(誰かに見られてたら恥ずかしい、という感情が瞬間で湧いてきたのは驚きです)、すでに飛び去ったのか、目撃することはできず。そして周りに誰も人がいなかったのも一安心。
少しして落ち着いてから改めて駅を確認したところ、ありましたね、注意書き。
徐福公園で襲われ、徐福寿司をぶち撒ける
これで懲りれば良かったのですが、その次の機会に再び新宮を訪れた際に「駅前は危なくても公園に行けば大丈夫だろう」と安易に考えてしまったのが良くなかったようで。駅近くの徐福公園で徐福寿司に舌鼓を打とうとしたところ・・・今度はほとんど食べてない徐福寿司が顔の前で爆発しました(笑)。この時もよそ見をしていて結局トンビは目撃できませんでしたが、うーむ、トンビ恐るべし。
これ以来、トンビにはかなり注目するようになって、改めて映画とかを観てると海岸で鳥が旋回して鳴き声がするシーンってかなり多いことに気づきました。あれって実はほとんどがトンビだったんですね。
余談ですが、最近本屋に行ったら徐福の本が出てました。
最後に
熊野は関東に住んでいると遠いイメージがありますが、週末を使って訪れることも可能です。まだ行ったことがないという方は、ぜひ徐福寿司も目当てに訪れてみてください!
あ、徐福寿司はオンラインでも購入できるみたいです。